座ること自体をあきらめない、福祉理美容という選択
髪を切りに行くこと自体が負担になり、足が遠のいてしまう、そういう人にこそエデンは向き合ってきました。オーナーは福祉理美容師の資格を持ち、スタッフも福祉理美容士養成講座を修めており、年齢や身体の状態に関わらず髪を整えられる環境をつくっています。店内は段差のないバリアフリー仕様で、車椅子のまま座席まで進めるほか、長時間同じ姿勢を保つのが難しい場合も、本人の様子を確かめながら施術のペースを調整します。本人だけでなく、家族や介助者からの「どこまで頼めるのか」という相談を、来店前に受けられるのも心強いところです。取材のなかで、この配慮を声高に語らず淡々と続けている姿勢が、個人的にはいちばん記憶に残りました。
髪を整える時間は、鏡を見た瞬間に少し気持ちが上向く時間でもあります。エデンが目指しているのは、身だしなみを整えるだけで終わらず、外に出るのが楽しみになるような前向きな変化です。年齢を重ねても、その時間を安心して過ごせるよう、移動の動線や施術中の過ごし方にまで手を配っています。
家族みんなが、同じ一軒で髪をととのえる
エデンは美容院と理容室の両方の役割を担っているため、女性のスタイルづくりも、男性の身だしなみも同じ店内で完結します。夫婦や親子が同じ日にそろって来店し、それぞれの仕上がりを持ち帰る、そんな使い方ができるのは、両方の技術を備えた店だからこそです。祖父母から孫まで、世代を越えて同じ場所に通える身近さが、地域に根を張ってきた背景になっています。少人数で営む店のため、来店した人の顔や要望を覚えていられる距離感も保たれています。
大切な予定の前に、顔まわりまですっきり
シェービングは、髭や顔の産毛を整えて清潔感のある印象へつなげるメニューです。自分では確認しにくい部分や産毛の残りやすい箇所にも目を配り、肌の状態を確かめながら進めます。女性向けのレディースシェービングにはメイク落としや洗顔、施術後のマッサージまで含まれ、カットやカラーと同じ日にまとめて受けられます。家族の行事や写真撮影など、大切な予定を控えた日に、髪から顔まわりまで一度で整えていく人もいます。


